MY WAY MY LOVE
“HEROIN 6.6” URGENT LIVE REPORT
'10/6/6@Shimokitazawa Heaven's Door
今からこの記事を読む“あなた”にとって、“真の音”“真の芸術”がどうでもいいことじゃないと願いつつ。耳と目と体で、そして“心”で、これから話す事を受けてもらいたい。
2010年、春。MY WAY MY LOVEは8月に新たなアルバムをリリースする為、離陸の準備を着々と進めていた。目先の勝負感、小手先だけでその場を過ごす、そんなのばかりが世間に転がっている! そんな時代の中、常にロックの表現者として感動、情熱、愛を与え続けてきた彼らマイウェイマイラヴ。彼らが2010年、新たなる旅先〜ステージとして選んだのは火星。いや、ただの火星では無い! 彼らは“新たなる火星〜NEW MARS”を次のステージとして選んだのだ。
というわけで、MY WAY MY LOVEのニューアルバム『NEW MARS』の発売に先駆け、6/6に行われた彼らの自主企画“HEROIN”のライブに潜入した。チケットは発売告知と同時に5分でSOLD OUT。開場5分前にも関わらずバンドの密なリハーサルの音が聞こえてくる中、入口ではお客さんが長蛇の列を作っている。あれ? 聴いた事の無い曲が…。もしかして今日は…。色んな期待を胸に秘めながら予定の10分遅れで開場。前述したようにこの日はSOLD OUTという事もあり、会場はあっという間に人で埋め尽くされた。いつも驚かされてしまう彼らの“HEROIN”企画、今回はどんな秘策があるのか!? どんな驚きが待ってるのだろうか!? 常に雑誌や海外誌で、国内に留まらず海外での活躍の評判も高いMY WAY MY LOVE。英国バーというこの会場、まるで海外に居るかのような錯覚の中、本場イギリスの黒ビールを美味しく呑みながら開演を待っていたところ、不意打ちなのか何の予告もなくメンバーが突然ステージに登場…。
ギターヴォーカルの村田がマイクを持ち「今日は皆、来てくれてありがとう。今日は新しいアルバム『NEW MARS』を中心にライブしていくから楽しんでね」と。何と! 新しいアルバムの発売は2ヶ月も先にも関わらず、ここでサプライズの爆弾披露とは! これが今回“HEROIN 6.6”の答えだったのか! 衝撃の中、周りを見渡すと気持ちの整理が出来てないお客さんが多い中、いきなりバンドの演奏が始まった。新曲だ! し、新曲だ! しかもノイズトラックを含めて全14曲!! 温かい、優しい、意味深、強い…もう言葉では簡単に説明出来ない。また今回も色んなテーマを盛り込んだ曲ばかりで、改めて彼らの音楽へのアプローチ、広がり、更には深さ、ポップ感に驚かされる。はみ出してる! はみ出し過ぎてる! ミュージシャンというカテゴリーでは語れない想像を超えた音楽性のMY WAY MY LOVEに脱帽と感銘を受ける。彼らを何度も取材し、追いかけて来た理由はやっぱりココにあったのかと改めて確認出来た。
常に衝撃的なライブをしてくれるMY WAY MY LOVE。今度は世界に対して何をしてくれるのだろうか!? 次はどんな形で世界をあざ笑うのだろうか!? 彼らの音楽への真っ白な…いや! 透明とも言える純粋な志。今作で、我がJUNGLE★LIFEが彼らに密着し続けてきた意味がより深く分かるはずだ!
チケット即日完売で身動き出来ないほど観客で埋め尽くされた会場。ただライブをするだけなら会場は何処でもいい。彼らのライブに対する拘りと、更には音への拘り。それだけを知ってもらう為に“HEROIN 6.6”がここ下北沢 Heaven's Doorで開催された訳では無かった。爆音のMY WAY MY LOVEではなく、ニューアルバムの真の意味を伝えたいが故の英国バーでのライブ開催。もう一度言おう。チケット即完の会場の中、これぞロックバンドが贈るポップアルバムとしてこの日表現された音楽こそ、MY WAY MY LOVEが産み落としてくれたニューアルバム『NEW MARS』なのだ。
常に最高の“感動の夜”と“愛”を提供してくれるMY WAY MY LOVE。彼らを知らずにいる事がどれだけ不幸な事か…。その証拠に、最後の曲を披露した後、ニューアルバムのリリースを待ち遠しく想いつつも愛に満ち溢れている観客の笑顔と拍手の渦の中心に彼らは、居た…。
text:Yoshio Kurihara
New Album 『NEW MARS』
GROWING UP Inc. / Graveyard Label
GUGY-2001
¥2,520(税込)
2010.08.06 Release