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かりゆし58

かりゆし58

いつまでも変わらない大切な想いを歌う普遍的名曲

6月にリリースしたシングル『全開の歌』を皮切りに3ヶ月連続リリースを展開中の、かりゆし58が第2弾となるニューシングル『会いたくて』をリリースする。最高にアッパーな応援ソングだった前作から一転して、タイトル曲「会いたくて」はリアルな想いが詰まった歌詞と切ないメロディが胸を打つドラマティックな名曲だ。故郷・沖縄を離れて東京で夢を追いかけながら、日々変わっていく自分たちの姿と真摯に向き合い書かれた本楽曲。変わりゆく環境の中でも、いつまでも変わらないものを胸に歩み続ける彼らの歌は聴くほどに深みを増していく。遊び心と探求心が詰まったカップリング2曲で見せる振り幅に次作への期待も高まる中、8/11には待望のニューアルバム『めんそーれ、かりゆし』発売も決定! かりゆし58が巻き起こす、熱い夏の到来がいよいよ近付いてきた。

インタビュー

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●前回のシングル曲「全開の唄」はすごくはっちゃけた感じでしたが、今回のM-1「会いたくて」は逆にすごく真面目な感じですね。
前川:今回は6・7・8月とリリースが続くので、そこでの“ジャブ・ジャブ・パンチ”みたいなイメージを前から考えていたんです。「会いたくて」は今年、かりゆし58が1つの節目として打ち立てた柱になるような曲だと思っていて。その前に「全開の唄」っていうはっちゃけた曲を一発出して、今作を出した後に次のアルバムではとことん振り切るっていうシナリオを描いているんですよ。
●柱になる曲というのはどういう意味で?
前川:この曲はラブソングとも受け取れるけど、実は1人の女の人を鏡にして自分の人生を映し出した曲なんです。かりゆし58の今の状況もそうだし、自分という30歳近くなる1人の男の今を映している曲でもあって。今は自分たちにとってすごく大事なタイミングなので、大事な曲を出したかった。
●単なるラブソングというわけではない。
前川:自分の根っこにある大事なものを歌おうとなった時に、遠いところにいる大好きな人をイメージしたらリアルかなと思って、こう書きました。例えば家族もそうなんですけど、歌詞に出てくる“君”というのは女の人でもいいし、沖縄っていう島のことでもいい。目の前にある色んなものに囚われて迷子になってしまっている状況をあてはめれば1つの国や時代のことにもなるし、単純に遠距離恋愛のことにもなるという曲なんです。
●自分の根本を振り返る時期でもあった?
前川:気付いてみたら、東京が9割で沖縄は1割っていう生活サイクルも3年目くらいになっていて。最初は“沖縄からきた素朴なお兄ちゃんたちが歌っているバンド”って思われていたけど、今もそのままというはずがないんですよ。日々、故郷は遠くなっていくし、素朴だった自分も色んなことを覚えて少しずつ変わってきている。そういうものを全部まとめて、本当にリアルな今を描いてみたらこういう曲になりました。
宮平:この曲は自分の実体験や現状とか色んなものとリンクするので、最初にデモを聴いた時にグッときて泣きそうになりました。
●もう東京に活動拠点を移して結構経つんですね。
前川:『アンマー』のタイミングで、こっちに来ることになったんですよ。結成してからも、今年の4月でちょうど5年になって。…実は“かりゆし58”っていう名前に決まったのは、デビュー直前だったんですよ。
●他にも名前の候補があった?
前川:事務所からもたくさん候補をもらったんですけど、最終的にこの名前になりました。
新屋:今改めて、“かりゆし58”でよかったなと思いますね。最初は抵抗がありましたけど(笑)。
●“かりゆし58”にも抵抗があったんですか?
宮平:最初は“かりゆし”っていうのがものすごくベタな沖縄のイメージなので、抵抗があって。
前川:“東京の人が見た沖縄はこんなもんか”っていう感じですよ。
新屋:今となっては覚えやすくていいなと思いますけどね(笑)。
●でもずっと沖縄で育ってきたわけだから、根っこはそこにあるわけですよね。
前川:最初は根っこと向き合うのを恥ずかしがっていたんですけど、今は逆に誇りに思うようになってきて。俺たちが島のことを歌えるのはそこで生まれた人間だからだし、だから今回のサビのメロディも沖縄音階を使ったんです。
●沖縄音階を使った曲は久々じゃないですか?
前川:「ウージの唄」以来くらいですね。このメロディは去年の後半に曲作りをしていたとき、スッと出てきたんですよ。その時から気に入っていたので今回ちょっと付け加えたりして、メンバーに聴かせてみたら行裕(新屋)が珍しく「いいね」って言ったんです。そこから出来ましたね。
●この曲は武部聡志さんによるアレンジですが。
前川:かつてないほどの緊張が走りましたね。
新屋:直樹(宮平)が「なんでこんなインディーズバンドに、そんな大御所が?」って言っていて(笑)。
宮平:完全にブルっていました(笑)。
●(笑)。レコーディングもいつもと違った?
前川:俺たちって大事な曲はいつも時間をかけて、しっかり作る方針なんですよ。でも武部さんから「このオケは1日で録っちゃおうよ」って最初に言われたから、「えぇー!」となって。“せーの”でパッと録るのがバンドとして一番いいっていうことで「じゃあ、1週間後に本番いくよ」って言われたので、直樹は夜も眠れないくらいでした(笑)。
●緊張して大変だったんじゃないですか?
前川:でも武部さんが、俺たちの肩の力を抜いてくれたんです。「キッチリしたものより、バンドが“せーの”で録った時に生まれる自分たちのグルーヴが一番かっこいいんだよ」と言って下さって、その場では細かいところをほとんど直されなかった。すごくストイックで卓越した理論を持っている人だと勝手に思っていたんですけど、人の一番いいところを引き出す才能がものすごくある人なんだなと実感しました。●結局は緊張せずに録れた?
宮平:レコーディング中も武部さんが「いいね」とか言ってリラックスさせてくれるので、いい雰囲気で出来ました。
新屋:みんなが“せーの”で録る時に、武部さんもキーボードで参加して下さったんですよ。やっぱり一流の人とセッション出来る機会ってなかなかないので、それが楽しくてしょうがなかったですね。
中村:バンドのよさを引きだして下さるので、グルーヴ感が出せたと思います。
●全員、リラックスして出来たんですね。
前川:最初に土台としてコードと簡単なリズムと歌だけを渡したんですけど、武部さんから返ってきたものがあまりにもよくて。そのままいきそうにもなったんですけど、俺たちが「こういうものをやりたい」って言ったものも武部さんは取り入れてくれたんです。理解がものすごく早い方なのでこっちがやりたいことを一瞬で汲んで、それを綺麗なバランスで返してきて下さったりする。
●完全にお任せするわけじゃなく、自分たちのアイデアもちゃんと入っている。
前川:武部さん自身もそれを楽しんで下さって、「これ、面白くなるね。俺じゃこんなの思い付かない」とか言って下さったりもしました。今度、みんなで一緒に沖縄料理屋さんに一緒に行くんですよ。
●そこまで打ち解けたんですね(笑)。M-2「月下の勇者たち」は、アイリッシュパンク風?
前川:アイリッシュが、めっちゃ好きなんですよ。(アイリッシュ特有の)バグパイプの音はギターで入れているんですけど、ピッコロの音はシーケンスで作りました。実は7年前くらいに出来た曲ですけど。
●そんなに古い曲なんですか。
前川:「アンマー」を作るまでの自分は、“希望を持とう”とか“前向きにいこうぜ”みたいなことを歌うのが恥ずかしいと思っていたんですよ。そこで当時、俺なりの希望とか前向きさを歌おうとしたら、こういう表現の仕方になった。あの当時なりのテンションの上げ方が曲調に出ていますね。
●こういう曲調は今までになくて新鮮でした。
前川:これも次のアルバムに向けてのジャブなんですよ。アルバムではやりたいことを全部やろうと思っているから、この曲は振り幅としてまだ全然かわいい方なんですよね。昨日も行裕と一緒に途中段階の音を聴きながら、自分たちで「バカじゃない」って笑っていたくらいです(笑)。
●M-3「プリティーウーマン」も夏っぽい感じの、遊び心を感じる曲ですが。
前川:夏っぽくしようと思いました(笑)。「会いたくて」が夜中に書いた手紙を渡してしまった感じだとしたら、その後に恥ずかしくなって照れ隠ししている感じの曲ですね。
●「会いたくて」とは逆の、軽やかなラブソングですよね。
前川:“プリティプリティ…”っていう部分を歌いたいがために、他のAメロやサビがあるくらいの感じですね(笑)。この曲もアルバムに向けて、サウンド面で面白いものをやりたいなと思って作ったんです。アメリカのオールディーズ・ポップスと、レゲエっぽい南国感を混ぜてみたらどうなるかなっていう試みをやってみました。
中村:俺はこの曲のラップ部分が一番好きなんですよ。リズムと歌がすごくいいので自分で演奏していてもテンションが上がってきて、レコーディングが楽しかったです。
●この曲もそうですけど、シングル全体としても夏っぽい感じがします。
前川:でも、これはまだ初夏なんですよ。真夏はアルバムにちゃんと入っています。今作に関して言うと、特に「会いたくて」はこれまでの集大成みたいなところがあって。この先、俺たちが大きなステージに立ったり色んな場所へ行くにつれて、この歌詞に出てくる“君”との距離はどんどん離れていくかもしれない。でもそこで逆にもっとつながろうとする想いが強くなって、曲に深みが出たりもすると思うんです。
●これから深みが増して、もっとよくなっていくかもしれない。
前川:俺たちがこれからどう動いていくかで、この曲の価値や深みが変わってくるんですよ。だから、俺たちの分身みたいな曲だなと思っています。それを今のタイミングで出すっていうのは、“みんなに今の俺たちを見てほしい”っていう呼びかけでもあって。それくらい大事な曲を収録した作品なので、ぜひ聴いてほしいですね。そして、次のアルバムも楽しみにしていて下さい!

Interview:IMAI
Asisstant:中路 亜紀

メンバー

Dr.中村洋貴
G.宮平直樹
G.新屋行裕
Vo./Ba.前川真悟

リリース

会いたくて
9th Single 『会いたくて』
LD&K Records
LDCD-50069
¥1,050 (税込)
2010.7.14 Release

オフィシャルサイト

http://www.ldandk.com/kariyushi58/

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